煮転(読み)にっころがし

精選版 日本国語大辞典 「煮転」の意味・読み・例文・類語

にっ‐ころがし【煮転】

〘名〙 (「にころがし(煮転)」の変化した語) =にころばし(煮転)
落語・法華長家(1894)〈四代目橘家円喬〉「『お菜は何にがあるかな』『芋の煑(ニ)っ転(コロ)がしだ』」

に‐ころばし【煮転】

〘名〙 サトイモクワイジャガイモなどを、まるのままか、あるいは一口切りにして、こげつかないように、鍋の中でころがしながら、汁がなくなるまで煮つめること。また、その煮たもの。にころがし。にっころがし。
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)礼五「にころばしどこいどこいといふさかな」

に‐ころがし【煮転】

大つごもり(1894)〈樋口一葉〉上「好物の今川焼里芋の煮(ニ)ころがしなど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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