照合(読み)てりあう

精選版 日本国語大辞典 「照合」の意味・読み・例文・類語

てり‐あ・う ‥あふ【照合】

〘自ハ四〙
双方から互いに照る。反映し合う。
読本・本朝酔菩提全伝(1809)一「絵障子・金地屏風、月の光に照(テリ)あひて耀きわたり」
② 互いに対応する。照応する。
※門(1910)〈夏目漱石〉二〇「色の変った畳の色が古い柱と映(テ)り合(ア)って、昔を物語る様に寂び果ててゐた」

てらし‐あわ・す ‥あはす【照合】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒てらしあわせる(照合)
[2] 〘他サ五(四)〙 =てらしあわせる(照合)
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五「彼と我との事情を、てらし合(アハ)して利益を得」

てり‐あわ・す ‥あはす【照合】

犬蓼(1890)〈斎藤緑雨〉「上半季の報告〈略〉全体合点のならぬ一割配当、照合(テリア)はせば其出道行道(ゆきみち)、疾より我は考へ当てたり」

てり‐あわ・せる ‥あはせる【照合】

〘他サ下一〙 照らし合わせる。照り合わす。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉停留場剽軽者といふ言葉は田口風采なり態度なりに照(テ)り合(ア)ハせて見て、何うも敬太郎の腑に落ちない形容であった」

てらし‐あわ・せる ‥あはせる【照合】

〘他サ下一〙 てらしあは・す 〘他サ下二〙 くらべあわせてたしかめる。両方をくらべる。照合する。てらしあわす。
随筆・柳亭記(1826頃か)下「絹張の障子とあるに照しあはせて見るにたれむしは麻の布簾(のれん)なる事必せり」

しょう‐ごう セウガフ【照合】

〘名〙 帳簿書類などを照らし合わせること。
※銀行小言(1885)〈富田鉄之助〉上「其手形面の金高有無を屡々元簿に照合せざらんが為めなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「照合」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ごう〔セウガフ〕【照合】

[名](スル)照らし合わせて確かめること。「書類を原簿照合する」
[類語]対照対比照らし合わせる比べるする並べる突き合わせる引き合わせる比較類比はかりに掛ける見比べる引き比べる引き当てる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「照合」の読み・字形・画数・意味

【照合】しようごう

引き合わせ。

字通「照」の項目を見る

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「照合」の解説

照合

複数のデータを互いに照らし合わせ、指定した条件で一致するデータを1つのまとまりにすること。

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