煙波(読み)えんぱ

精選版 日本国語大辞典 「煙波」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぱ【煙波】

〘名〙 もやのたちこめた水面。また、遠く広い水面が煙ったように波立っている様子煙濤(えんとう)煙浪(えんろう)
経国集(827)一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉「煙波客釣舟遙。往来無定帯落潮
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「海上烟波(エンパ)眺望にも」 〔崔顥黄鶴楼詩〕

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デジタル大辞泉 「煙波」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぱ【煙波/×烟波】

もやの立ちこめた水面。また、水面が煙るように波立っているようす。煙濤えんとう煙浪えんろう

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普及版 字通 「煙波」の読み・字形・画数・意味

【煙波】えんぱ

もやのかかった水面。唐・崔〔黄鶴楼〕詩 日關、何(いづ)れの處か是(ぜ)なる 波江上、人をして愁へしむ

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