煙塵(読み)えんじん

精選版 日本国語大辞典 「煙塵」の意味・読み・例文・類語

えん‐じん ‥ヂン【煙塵】

〘名〙
けむりと、ちり。転じて、心や世のけがれをたとえていう。俗塵
※性霊集‐三(835頃)与新羅道者化来詩「何日何時朝魏闕、忘言傾蓋褰煙塵」 〔黄滔‐寄従兄璞詩〕
戦場に巻き上がる砂塵。転じて、戦乱戦塵
※続日本紀‐養老五年(721)六月乙酉「又陸奥筑紫辺塞之民、数遇煙塵、疚労戎役」 〔白居易長恨歌
煙突から出るけむりに含まれる微粒子

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デジタル大辞泉 「煙塵」の意味・読み・例文・類語

えん‐じん〔‐ヂン〕【煙×塵/××塵】

煙とちり。
煙突から出る煙に含まれる微粒子。
戦乱。戦塵。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「煙塵」の読み・字形・画数・意味

【煙塵】えんじん(ぢん)

すなけむり。また、戦塵。唐・白居易〔長恨歌〕詩 漁陽鼓(へいこ)地を動かして來(きた)り(安禄山) 破す、霓裳衣の曲 九重闕、塵生じ 千乘騎、西南に行く

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