世界大百科事典(旧版)内の煎茶法の言及
【煎茶道】より
…《日本後紀》に示された〈煎茶〉は,おそらくこの唐代の団茶に等しいものであろうと考えられている。 日本の喫茶の内容は,つねに中国の変化に大きくその歩調を合わせており,平安時代は唐代の団茶の風が,鎌倉時代は宋代の抹茶の法が伝えられ,江戸時代の初めころからは明代の煎茶法がしだいに一般化し,今日に至っている。つまり煎茶は,茶の飲み方としては,もっとも新しいということになるが,明代以前の中国に煎茶法の行われていた可能性もあり,今日日本で抹茶が併飲されているように,団茶,抹茶,煎茶の時代区分を厳密に分けることは難しい。…
※「煎茶法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」