普及版 字通 「焼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
焼
常用漢字 12画
(旧字)燒
人名用漢字 16画
[字訓] やく・たく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に・繞(じよう)の声がある。〔説文〕十上に「(や)くなり」とあり、草木を焚(や)くことをいう。堯は土器を積んで棚(たな)におく形。これに火を加えて土器として焼成することを燒という。帝尭陶唐氏という名号も、堯と陶との関係を示すものであろう。
[訓義]
1. やく、やける、土器をやきあげる。
2. たく、火をたく。
3. 熱する、熱を加えて熟する。
4. あつい、あかい、わかす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕燒 ヤク・タク・モユ
[声系]
堯・嶢ngyは同声。嶢は焦嶢、赤土の禿山をいう。繞・饒nji、xyもみな堯声。繞・饒は多くめぐらす意で、土器を焼成するときの意をとる。は(叫)・(きよう)などと同じく、擬声的な語であろう。tziには焼く意がある。
[熟語]
焼夷▶・焼雲▶・焼煙▶・焼霞▶・焼棄▶・焼毀▶・焼器▶・焼牛▶・焼燻▶・焼研▶・焼硯▶・焼交▶・焼荒▶・焼香▶・焼痕▶・焼殺▶・焼残▶・焼紙▶・焼死▶・焼▶・焼▶・焼酒▶・焼心▶・焼身▶・焼銭▶・焼磚▶・焼草▶・焼葬▶・焼丹▶・焼炭▶・焼▶・焼▶・焼田▶・焼熱▶・焼▶・焼燔▶・焼眉▶・焼焚▶・焼▶・焼鑪▶
[下接語]
延焼・炎焼・熏焼・残焼・焦焼・田焼・燃焼・半焼・燔焼・晩焼・焚焼・兵焼・炮焼・野焼・類焼・烈焼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報