然程・左程(読み)さほど

精選版 日本国語大辞典 「然程・左程」の意味・読み・例文・類語

さ‐ほど【然程・左程】

〘副〙 (「に」を伴うこともある)
① その程度。それほど。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「さほどに、いかにしてか、さる罪なき人のためには、あやしき心をつかひ給ふ」
※天草本伊曾保(1593)獅子と狐の事「safodono(サホドノ) コトトモ ゾンゼイデ」
② (下に打消の語を伴って) たいして。
風姿花伝(1400‐02頃)六「かやうなる能は、見所さほど細かになき事あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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