然有ぬべし(読み)さりぬべし

精選版 日本国語大辞典 「然有ぬべし」の意味・読み・例文・類語

さり【然有】 ぬ べし

① そうあるのが適当だ。そうあるはずだ。そうあってさしつかえない。そうあるに違いない。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「今、女皇子たちは、さりぬべき所造らせて、あひ次ぎつつものせむ」
太平記(14C後)一「潜に仰せ合せられて、さりぬべき兵を召しけるに」
② 相当である。りっぱである。身分がよい。よいと思われる。
※枕(10C終)二四「さりぬべからん人のむすめなどは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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