無象静照(読み)むぞう じょうしょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「無象静照」の解説

無象静照 むぞう-じょうしょう

1234-1306 鎌倉時代の僧。
文暦(ぶんりゃく)元年生まれ。臨済(りんざい)宗。円爾(えんに)に師事。建長4年(1252)宋(そう)(中国)にわたり,石渓心月の法をつぐ。帰国して博多聖福寺,鎌倉大慶寺にはいり,のち北条貞時にまねかれ鎌倉浄智寺の住持となった。嘉元(かげん)4年5月15日死去。73歳。相模(さがみ)(神奈川県)出身諡号(しごう)は法海禅師。著作に「興禅記」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無象静照」の意味・わかりやすい解説

無象静照
むしょうじょうしょう

[生]文暦1(1234)
[没]徳治1(1306).5.
鎌倉時代の臨済宗僧。法海派の開祖。 19歳で宋に渡り,径山の石渓和尚に5年間師事して印可を受け,諸山を訪れて 14年とどまり,文永2 (1265) 年帰朝。京都仏心寺をはじめ諸寺に歴住し,正安1 (99) 年浄智寺を司った。主著『四会語録』『興禅記』。

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