無期(読み)むご

精選版 日本国語大辞典 「無期」の意味・読み・例文・類語

む‐ご【無期】

〘名〙 (形動) (「ご」は「期」の呉音)
① その時が、いつまでも来そうもないこと。事柄がいつ終わるかわからないこと。際限のないこと。また、そのさま。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「相撲(すまひ)勝負のさだまらむこと、いとむごなり」
期限がわからないほどに長いこと。長い時間・長い期間にわたっていること。また、その期間やそのさま。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「いと恋しきに、見でやむごにあらん」
※宇治拾遺(1221頃)一「すべなくて、むごののちに、えい、といらへたりければ」

む‐き【無期】

〘名〙
① 期限の定まらないこと。また、期限のないこと。むご。〔仏和法律字彙(1886)〕 〔詩経小雅・南山有台〕
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉六「重井(おもゐ)葉石等の重だちたる人々は、有期流刑とか無期とかの重罪なりければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「無期」の意味・読み・例文・類語

む‐ご【無期】

[名・形動ナリ]
いつ終わるかわからないこと。また、そのさま。
此度こたみ相撲すまひ勝ち負けの定まらむこと、いと―なり」〈宇津保・内侍督〉
長い時間にわたっていること。長期間であること。また、そのさま。
「馬は留りて草食へば、それに随ひて―に立てり」〈今昔・一九・三〉

む‐き【無期】

一定の期限がないこと。⇔有期
無期懲役」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「無期」の読み・字形・画数・意味

【無期】むき

無期限

字通「無」の項目を見る

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