無垢島(読み)むくしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無垢島」の意味・わかりやすい解説

無垢島
むくしま

大分県南東部,豊後水道の西側,臼杵湾沖合い約 17kmに浮ぶ2つの島。九州島に近いほうが地無垢島 (じむくしま) ,沖のほうが沖無垢島。津久見市に属する。地無垢島は東西に細長く,最高点 111m。面積 0.29km2南岸海食崖で,北側の平地集落があり,世帯数 33,人口 72 (2000) 。おもに漁業に従事し,畑作も行われる。沖無垢島は地無垢島よりやや大きい (面積 0.48km2) が,平地がないため人は住んでいない。全島ダンチク,メダケにおおわれており,ウミネコの繁殖地としても知られ,日豊海岸国定公園の特別地区。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「無垢島」の意味・わかりやすい解説

無垢島
むくしま

大分県東部、楠屋鼻(くすやばな)の北東6キロメートル、豊後水道(ぶんごすいどう)に浮かぶ島。津久見市(つくみし)に属し、津久見港から50分、1日1便ある。地無垢島(じむくしま)(0.29平方キロメートル)と沖無垢島(0.41平方キロメートル)の二島に分かれ、地無垢島に28世帯あり(2009)、アジイカなどの一本釣り漁業に従う。水田はなく、段々畑に野菜をつくる。無人島の沖無垢島へは海藻、薪(たきぎ)の共同採取に渡る。保戸(ほと)島出身者が多い。1957年(昭和32)離島振興法による離島振興対策実施地域に指定。1974年海底送電、1977年海底ケーブルが完成。人口69(2009)。

[兼子俊一]

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