無げのあわれ(読み)なげのあわれ

精選版 日本国語大辞典 「無げのあわれ」の意味・読み・例文・類語

なげ【無げ】 の あわれ

かりそめの同情。うわべだけの愛情。なげのなさけ。
源氏(1001‐14頃)若菜上「え去らぬむつびよりも、横さまの人のなげのあはれをもかけ、一事心寄せあるは、おぼろげの事にもあらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「無げのあわれ」の意味・読み・例文・類語

げのあわれ

心からではない、表面だけの同情。
「―をもかけ給ふ人あらむをこそは」〈柏木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android