烏薬(読み)ウヤク

デジタル大辞泉 「烏薬」の意味・読み・例文・類語

う‐やく【×烏薬】

クスノキ科の常緑低木。幹・枝は細い。雌雄異株。4月ごろ、淡黄色小花多数つけ、実は楕円形。根は連球状で香気があり、漢方健胃鎮痛薬に用いる。天台烏薬てんだいうやく

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精選版 日本国語大辞典 「烏薬」の意味・読み・例文・類語

う‐やく【烏薬】

〘名〙 クスノキ科の常緑低木。中国原産で日本の暖地山地にも野生する。高さ約三メートル。葉は薄い革質の広楕円形で先がすぼまっており、三本の主脈がはっきりしている。若葉ころは長くて柔らかい毛がある。雌雄異株で、春、淡黄色の小さい花が葉腋(ようえき)にかたまって咲く。実は長さ一センチメートルぐらいの楕円形で、緑色から赤褐色を経て黒く熟し、油がとれる。根は暗褐色の長い塊状で香気をもち、健胃剤とする。かめばの木。てんだいうやく。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「烏薬」の解説

烏薬 (ウヤク・オヤク)

植物。クスノキ科の常緑低木。テンダイウヤク別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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