炭酸水
たんさんすい
二酸化炭素(炭酸ガス)を溶解した水。プレーンソーダ、ソーダ水ともいうが、一般には甘味やフルーツの風味をつけたものをソーダ水ということが多い。以前は、兵庫県の平野(ひらの)、有馬(ありま)、宝塚(たからづか)で、自然に湧出(ゆうしゅつ)する鉱泉などが利用されていた。現在は、ほとんどのものが飲用水に二酸化炭素を溶解して耐圧性の容器に詰めたものである。硫酸キニーネなどで苦味をつけたものはトニックウォーターtonic waterという。各種のソフトドリンク、ハイボール(ウイスキーのプレーンソーダ割り)、カクテル、パンチなどに配合材料として使用されることが多い。
[河野友美・山口米子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
たんさんすい【炭酸水】
炭酸ガスを加圧下で水に溶かした水溶液。また、天然の鉱泉から採取した炭酸ガスを含有する水。甘みや風味をつけたものをいうこともある。ウイスキーなどの洋酒を割ったり、カクテルやスカッシュ類、炭酸飲料に配合するのに用いる。◇「ソーダ」ともいう。
出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報
たんさん‐すい【炭酸水】
〘名〙 二酸化炭素の飽和水溶液。加圧した水に二酸化炭素を溶解させてつくる。化学実験、医薬品、清涼飲料などに用いられる。ソーダ水。プレーンソーダ。《季・夏》
※舎密開宗(1837‐47)内「按に炭酸水は
清澄にして味酸美、佳香あり」
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デジタル大辞泉
「炭酸水」の意味・読み・例文・類語
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
世界大百科事典内の炭酸水の言及
【ソーダ水】より
…炭酸ガスを含む発泡性飲料水。香味料を加えぬ無味のものを炭酸水,プレーンソーダなどと呼び,明治以降天然鉱泉水も出回っていたが,現在では精製した水に無機塩類を加え,炭酸ガスを圧入してつくるものがほとんどで,瓶詰,タンク詰として市販されている。ウィスキーなどを希釈するのに用いるほか,シロップなどを加えて甘味の炭酸飲料とし,それにアイスクリームを浮かせてクリームソーダをつくったりする。…
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