灰焙烙(読み)はいほうろく

精選版 日本国語大辞典 「灰焙烙」の意味・読み・例文・類語

はい‐ほうろく はひハウロク【灰焙烙】

〘名〙 (「はいぼうろく」とも) 茶の湯で、炉の底に溜った灰を取り入れる焙烙灰器
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「ふくべはな入、火ばしひぼうろく、いづれも一とをりかざったよ」
※滑稽本・指面草(1786)中「今日の茶に灰炮碌(ハヒホウロク)を用ませぬは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の灰焙烙の言及

【ほうろく(焙烙)】より

…小型のほうろくは伝法(でんぼ∥でんぼう)と呼び,これを用いて焼く場合は〈でんぼ焼き〉といった。なお,茶の湯では炭手前の際,灰を入れて持って出るのはほうろくを使い,これを〈灰焙烙(はいほうらく)〉〈灰器〉などと呼んでいる。【鈴木 晋一】。…

※「灰焙烙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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