火面(読み)カメン(英語表記)caustic surface

デジタル大辞泉 「火面」の意味・読み・例文・類語

か‐めん〔クワ‐〕【火面】

一点から出た光が収差のある光学系を通ったあと、一点に集中しないでつくるエネルギー密度の高い曲面

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精選版 日本国語大辞典 「火面」の意味・読み・例文・類語

か‐めん クヮ‥【火面】

〘名〙 物体の同じ点から出た光線が、光学系に収差があるために同じ像点に集まらないで交差する場合、それらの光線の交点によって作られる曲面をいう。

ひ‐づら【火面】

〘名〙 興奮などで赤くなった顔。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火面」の意味・わかりやすい解説

火面
かめん
caustic surface

レンズ球面鏡のような光学結像系において,1点から出た光線束の結像を考えるとき,近軸光線の条件からはずれると,たとえ単色の光であっても完全な点像にならないで,ある広がりをもつようになる。このような欠陥は光学系の狭義球面収差コマ収差非点収差によって起る。像点の近くでの光線束の包絡面では光線の密度が高くなっていて,スクリーンを置くと外周輝度が高くなる。この面を火面と呼ぶ。

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