火種(読み)ひだね

精選版 日本国語大辞典 「火種」の意味・読み・例文・類語

ひ‐だね【火種】

〘名〙
① 火をおこしたり燃やしたりする種。もととなる火。
※俳諧・享和句帖‐三年(1803)一〇月七日「火種なき家を守るや梅花
※生(1908)〈田山花袋〉二七「火種を火鉢からさがして」
② 比喩的に、事件騒動などの起こる原因となる物事をいう。「紛争の火種」

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デジタル大辞泉 「火種」の意味・読み・例文・類語

ひ‐だね【火種】

火をおこす種とする火。「火種を絶やす」
事件・騒動などの起こる原因となるもの。「内紛火種をかかえる」
[類語]ほのおほむら火炎かえん光炎こうえん紅炎こうえん火柱ひばしら火先ほさき火の気火気種火口火発火点火着火火付き火加減火持ち残り火おき燠火おきび埋み火炭火火の粉火花火玉花火焚き火迎え火送り火野火

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普及版 字通 「火種」の読み・字形・画数・意味

【火種】かしゆ

火耕

字通「火」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の火種の言及

【火】より

…(5)の化学法と(6)の電気法は近代技術の所産である。マッチの前身は火種から容易に炎を得るために,木の薄片の先端に硫黄を塗ったつけ木であった。【清水 昭俊】
[神話]
 ゼウスが隠した火を,プロメテウスが天上から盗んできて人間に与えたおかげで,火の利用が可能になったというのは,ギリシア神話の有名な話だが,このように最初の火が,窃盗によって人間の手に入ったという話は,世界中の多くの神話に共通して見いだされる。…

※「火種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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