火焙・火炙(読み)ひあぶり

精選版 日本国語大辞典 「火焙・火炙」の意味・読み・例文・類語

ひ‐あぶり【火焙・火炙】

〘名〙
① 火であぶること。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五「ひなぶりはよんでも火(ヒ)あぶりのきん玉を見るやうに日にやけて」
② 火で焼き殺すこと。刑罰として火であぶり殺すもの。極刑として古くから世界各地で種々な方法で行なわれた。江戸初期にはキリシタンをはじめ諸種の重犯人に科せられたが、公事方御定書では火付に限られていた。
※舜旧記‐元和五年(1619)八月二九日「ダイウス門徒、七条河原にて火あぶり

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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