火山毛(読み)カザンモウ

デジタル大辞泉 「火山毛」の意味・読み・例文・類語

かざん‐もう〔クワザン‐〕【火山毛】

噴火の際にマグマ一部が引き伸ばされて固まった、ガラスの毛髪状の破片火山女神ペレーにちなみ、ペレーの毛ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「火山毛」の意味・読み・例文・類語

かざん‐もう クヮザン‥【火山毛】

〘名〙 火山放出物一種流動性に富む塩基性溶岩が爆発する際に細長く引きちぎられ、毛髪状に固結したもの。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「火山毛」の意味・わかりやすい解説

火山毛
かざんもう

火山爆発でごく流動性に富む溶岩が引きちぎられ、急冷されてできた毛髪状のガラス片。もろくて壊れやすい。火山放出物の一種。玄武岩ハワイキラウエア火山などでは、飴(あめ)色の美しい火山毛がよく噴出され、伝説の火山の女神の名にちなみ「ペレーの毛」とよばれている。日本でも、玄武岩質の伊豆大島三宅(みやけ)島などの噴火でときどきみられる。

諏訪 彰]

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岩石学辞典 「火山毛」の解説

火山毛

ペレの毛

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