火が付く（読み）ヒガツク

デジタル大辞泉

火ひが付つ・く

１ 燃えはじめる。引火する。
２ ある事がもととなって、騒ぎ・事件などがもちあがる。「怒りに―・く」「紛争に―・く」
３ 影響が身に及んでほうっておけない状態になる。「足もとに―・く」
４ 勢いが出る。また、感情や情熱が高まる。「打線に―・く」「闘志に―・く」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ひ【火】 が 付(つ)く

① 燃え出す。

② 影響が及んで事件や騒動がもちあがる。

※家（1910‐11）〈島崎藤村〉上「四方八方に火が点いたから驚く」

③ (自分の身、または家に火がついた意から) あわただしく性急なさまをいう。

※桐一葉（1894‐95）〈坪内逍遙〉三「かなたよりは火のつく催促」

④ 家運が衰える。〔新撰大阪詞大全（1841）〕

出典　精選版 日本国語大辞典