瀬踏(読み)せぶみ

精選版 日本国語大辞典 「瀬踏」の意味・読み・例文・類語

せ‐ぶみ【瀬踏】

〘名〙
① 川の瀬の深さを、実際に足を踏み入れて測ること。
平家(13C前)九「治承合戦に、足利又太郎忠綱は、鬼神でわたしけるか、重忠瀬ぶみ仕らん」
② まず試みてみること。ためしてみること。様子をみること。
※光悦本謡曲・藤戸(1514頃)「濁る心の罪あらば重き罪科もあるべきに、由なかりける海路の知るべ、思へば三途の瀬ふみなり」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一「『曖昧な態度で瀬踏(セブミ)をしてる』と謙作は笑った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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