デジタル大辞泉
「瀬枕」の意味・読み・例文・類語
せ‐まくら【瀬枕】
1 川の早瀬の水が石などに激しく当たって盛り上がり、枕のように見える所。
「―大きに滝鳴って、さかまく水も早かりけり」〈平家・九〉
2 《瀬に枕する意》船中に寝ること。
「舟子の―、しのび女ある所ぞかし」〈浮・一代男・三〉
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せ‐まくら【瀬枕】
〘名〙
① 川の早瀬の波が物に激しくつきあたり
水面より高く盛り上がって見える所。水面を
寝床に見立てると、そこが枕にあたるところからいう。
※平家(13C前)九「
白浪おびたたしうみなぎりおち、瀬まくら大きに滝鳴って」
② 船中で寝ること。
※
浮世草子・
好色一代男(1682)三「舟子の瀬枕
(セマクラ)、しのび女有
(ある)所ぞかし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報