濯・雪(読み)そそぐ

精選版 日本国語大辞典 「濯・雪」の意味・読み・例文・類語

そそ・ぐ【濯・雪】

〘他ガ五(四)〙
① 水をかけてよごれを洗い落とす。洗い清める。また、けがれた心や世の中などを清める。すすぐ。
三国伝記(1407‐46頃か)四「清き流に心を洗(ソソク)大法師
② 身にこうむった汚名や受けた恥を手柄仕返しによって消し、名誉を回復する。すすぐ。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉五「一つは寃罪(うきな)を雪(ソソ)ぐが為に」
[補注]「すすぐ(濯)」から派生したものか。前項の「そそぐ(注)」とは別語と考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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