濃昼山道(読み)ごきびるさんどう

日本歴史地名大系 「濃昼山道」の解説

濃昼山道
ごきびるさんどう

大字安瀬村やそすけむらと大字濃昼村ごきびるむらとを結ぶ山道。箱館奉行の指令により厚田場所請負人浜屋与三右衛門が一八五六年(安政三年)冬にとりかかり、翌年六月頃完成させた。延長二里二四町、工事は厚田の二八取漁民各戸に割当てて切開いた(「蝦夷日誌」二編、「丁巳日誌」天之穂日誌)松浦武四郎は奉行堀利熙に従って通行し、「掌を如立き九折に道切附、未だ土の辷り落るを五六町山の腹通り行、沢に入、(中略)、木の根に足踏かけ二十余町、暫時にコキビル川の南に出たる、実に其嶮なかなか筆の及ぶ処にあらず。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android