潮干(読み)しおひ

精選版 日本国語大辞典 「潮干」の意味・読み・例文・類語

しお‐ひ しほ‥【潮干】

〘名〙
① 潮が引くこと。ひき潮。潮がれ。また、潮が引いたあとの浜。干潟になった海岸
万葉(8C後)一七・三八九一「荒津の海之保悲(シホヒ)潮満ち時はあれどいづれの時か吾が恋ひざらむ」
② 陰暦三月の大潮のとき、舟で海へ漕ぎ出し、干潮になれば舟を降りて潮干狩などをし、潮が満ちてくればまた舟に戻って遊ぶこと。しおひあそび。《季・春》
親長卿記‐文明一一年(1479)三月三日「依塩干人々群参」

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デジタル大辞泉 「潮干」の意味・読み・例文・類語

しお‐ひ〔しほ‐〕【潮干】

潮が引くこと。ひき潮。また、潮が引いて現れた砂浜
潮干狩り」に同じ。 春》「―より今帰りたる隣かな/子規
「友達同志の無邪気な遊事有様や、弟等と―に行ったことや」〈宙外独行

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