潜在成長率(読み)センザイセイチョウリツ

デジタル大辞泉 「潜在成長率」の意味・読み・例文・類語

せんざい‐せいちょうりつ〔‐セイチヤウリツ〕【潜在成長率】

インフレデフレを起こすことなく、中長期にわたって持続できる潜在的な国内総生産GDP)の伸び率。供給面からの一国経済力の指標とされる。→潜在GDP

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「潜在成長率」の解説

潜在成長率

資本」「生産性」「労働力」という生産活動に必要な3つの要素をフルに利用した場合に達成される、仮想上の成長率。生産活動に必要な設備などの「資本」、労働力人口労働時間から求められる「労働力」、技術進歩によって伸びる「生産性」の3つの伸び率の合算値が「潜在成長率」である。現実の成長率は様々な要因により変動するが、中・長期的には潜在成長率と同様の動きになるといわれている。例えば、日本の潜在成長率は1980年代には3~4%であったが、不況となった90年代は2%前後であり、現実の成長率にほぼ対応している。

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