出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…しかし潜血反応をみると陽性となり,出血があることがわかる。このような出血は潜出血と呼ばれ,出血が多量になって肉眼でもわかるようになった下血(このような出血を顕出血という)とは区別されている。上部消化管(食道,胃,十二指腸)から出血すると,タール便あるいは〈ノリのつくだ煮状〉とも表現される黒色便を排出する。…
…出血を起こした部位ないし臓器により,鼻出血,消化管からの吐血,大便に混じってみられる下血(吐血,下血を総称して消化管出血という。出血が少量のとき,〈潜出血〉といい,潜血反応によって確かめられる),気管支・肺からの喀血,尿への血尿などがあり,また胸腔内への血胸,心囊内への血心囊などがある。 全身の皮膚,粘膜,漿膜などに点状ないし斑状出血がみられる状態は紫斑と呼ばれる。…
…消化管すなわち食道,胃,小腸(とくに十二指腸)および大腸,さらに膵臓や胆道系の疾患で,消化管内に出血を生じ,血液が口から吐出したり(吐血hematemesis),肛門から排出する(潜出血occult bleedingあるいは下血melena)こと。 消化管出血は多くの消化器疾患においてみられる症状の一つで,出血量の少ない場合には自覚症状もなく見過ごされやすい。…
※「潜出血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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