(読み)ばく

精選版 日本国語大辞典 「漠」の意味・読み・例文・類語

ばく【漠】

〘形動タリ〙
① ひろびろとしたさま。果てしなく広いさま。
② とりとめのないさま。ぼんやりしていてはっきりしないさま。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四「千三百年代より以前の事は藐として考ふべからず」

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デジタル大辞泉 「漠」の意味・読み・例文・類語

ばく【漠】

[ト・タル][文][形動タリ]
はてしなく広々としているさま。「たる荒野
とりとめがなくはっきりしないさま。「とした不安」
[類語]ぼんやりぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明不明瞭朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼう漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入りほのかかすかほんのりうっすら薄薄淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然冥冥霞む

ばく【漠】[漢字項目]

常用漢字] [音]バク(漢)
広い砂原。「砂漠
何もなくて、どこまでも広い。「漠漠空漠広漠渺漠びょうばく茫漠ぼうばく
とりとめがない。「漠然
[名のり]とお・ひろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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