精選版 日本国語大辞典 「漠漠」の意味・読み・例文・類語
ばく‐ばく【漠漠】
〘形動タリ〙
① 広々としてはてしのないさま。遠く遙かなさま。遙かに続くさま。
※本朝無題詩(1162‐64頃)四・春日遊覧〈藤原忠通〉「春花漠々鳥関々、細馬香衫聞也攀」
② 塵などがまい上がるさま。風などがわきおこるさま。煙、ガスなどがたちこめたりたなびいたりするさま。莫莫。
※菅家文草(900頃)二・早春、侍宴仁寿殿、同賦春暖序「春之為レ気也、霏々焉、漠々焉」 〔杜甫‐秋日虁府詠懐百韻詩〕
③ ひっそりと静かであるさま。〔荀子‐解蔽〕
④ とりとめのないさま。ぼんやりとしたさま。うす暗いさま。
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