漂母(読み)ひょうぼ

精選版 日本国語大辞典 「漂母」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ぼ ヘウ‥【漂母】

〘名〙 (「漂」は水中で絮(わた)をうつ意。水中でわたを打つのを業としていた老婆が、不遇な時の韓信が食にも困っているのを見て、食事を与えた。韓信がこれを喜び「漂母」と呼んだという「史記‐淮陰侯伝」の故事から) 食を恵む老婆。また、不遇の士に食を恵むこと。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「韓信漂母(ヘウホ)の一っ飯(ぱん)をもらひ」 〔陶潜‐乞食詩〕

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デジタル大辞泉 「漂母」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ぼ〔ヘウ‐〕【漂母】

《洗濯をする老女が、貧窮の若い韓信に食事を恵み与えたという「史記」淮陰侯伝の故事から》食を恵む老女。

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普及版 字通 「漂母」の読み・字形・画数・意味

【漂母】ひようぼ

水中で綿をうつ女。

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