溶溶(読み)ようよう

精選版 日本国語大辞典 「溶溶」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう【溶溶】

〘形動タリ〙
① 水の広々として静かに流れるさま。
※本朝麗藻(1010か)上・池水繞橋流〈藤原敦信〉「池上雨収景気晴、溶々流水繞橋清」
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉写生帖「明らかなりし水の面溶々(ヤウヤウ)と紫を流し」 〔揚雄‐羽猟賦〕
② 心の広々としたさま。〔楚辞‐九歎・愍命〕

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デジタル大辞泉 「溶溶」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう【溶溶】

[ト・タル][文][形動タリ]水が豊かにゆったりと流れるさま。
「明らかなりし水の面―と紫を流し」〈蘆花自然と人生

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普及版 字通 「溶溶」の読み・字形・画数・意味

【溶溶】ようよう

盛んなさま。ゆるやかなさま。宋・晏殊〔寓意〕詩 梨、溶溶の 柳絮(りうじよ)、池、淡淡の風 の寂寥、傷酒の後 一番の索(せうさく)、禁寒食)の中

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