溝口氏(読み)みぞぐちうじ

改訂新版 世界大百科事典 「溝口氏」の意味・わかりやすい解説

溝口氏 (みぞぐちうじ)

近世大名尾張国の出身。秀勝は織田・豊臣両氏に仕え,秀吉の下で加賀大聖寺4万4000石を領有。1598年(慶長3)から越後新発田(しばた)6万石となり,のち徳川家康より安堵。宣勝のとき弟善勝に分知して5万石。1860年(万延1)に至り,高直しされて10万石となる。当主は従五位下伯耆守,出雲守,主膳正などに叙任。維新後は子爵。なお分知をうけた善勝は,新田分などを含めて越後沢海(そうみ)1万4000石を領有。のち分知して1万石となるが,1687年(貞享4)政親は不行跡を理由に除封された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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