源氏塀(読み)げんじべい

精選版 日本国語大辞典 「源氏塀」の意味・読み・例文・類語

げんじ‐べい【源氏塀】

〘名〙 板塀一種腰長押(こしなげし)の下は板張り、上はあけて襷(たすき)を入れ、瓦葺きまたは板葺き屋根をもつ。寺や数寄屋(すきや)に用いる塀。
歌舞伎松栄千代田神徳徳川家康)(1878)四幕「本舞台真中御錠口門、此の左右源氏塀(ゲンジベイ)竹床几(たけしゃうぎ)三脚程毛氈(まうせん)をかけあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「源氏塀」の意味・読み・例文・類語

げんじ‐べい【源氏塀】

数寄屋などに使う塀の一。焼杉などを柱として、腰長押こしなげし地長押との間は簓子ささらこ板や羽目板とし、腰長押と笠木との間にたすきを設ける。

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