世界大百科事典(旧版)内の湾岸危機の言及
【湾岸戦争】より
…1990年8月2日にイラクがクウェートに侵攻,これを併合したことから,アメリカを中心とした多国籍軍が,クウェートからイラクを撤退させるために起こした戦争。
[湾岸危機]
イラクは対クウェート越境攻撃を行うにあたって,〈クウェートで革命勢力による暫定政権が樹立され,その要請を受けて進軍〉とその行動を正当化したが,国際社会の多くはこれを侵略と見なした。特にアメリカは米ソ冷戦構造終結後の初めての紛争処理のケースとして断固たる姿勢で望み,侵攻の4日後には国連安保理でアメリカの強い主導のもと対イラク経済制裁(決議661)が決定されるなど,国連を中心としたイラク非難の国際世論形成が徹底された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」