湯島三組町(読み)ゆしまみくみまち

日本歴史地名大系 「湯島三組町」の解説

湯島三組町
ゆしまみくみまち

[現在地名]文京区湯島ゆしま二―三丁目

妻恋つまごい町の北に位置する。湯島天神の表参道にあたる通りの東西に開けた両側町で、北は湯島天神門前ゆしまてんじんもんまえ町、東は小普請方手代組屋敷や旗本酒井新三郎の屋敷、西は本郷新ほんごうしん町屋霊雲れいうん寺境内。当地はかつて湯島郷に属していたという。元和二年(一六一六)徳川家康が駿府で死去すると、家康に付いていた中間・小人・駕籠方の三組が江戸に戻され、同年中に当地で大縄地を拝領した。拝領当初は駿河するが町と称したというが(御府内備考)、元禄六年(一六九三)江戸図正方鑑にも「スルカ丁」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報