温度伝導率(読み)おんどでんどうりつ(英語表記)thermal diffusivity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「温度伝導率」の意味・わかりやすい解説

温度伝導率
おんどでんどうりつ
thermal diffusivity

熱拡散率,熱拡散係数,温度拡散係数ともいう。物質熱伝導率 k密度を ρ ,比熱 C (気体の場合は定圧比熱 Cp ) として,akC で定義される量で,m2/s の次元を有する。非定常熱伝導における物質中の温度分布の時間変化速度の大小を示す物性値であり,この値が大きいほど温度変化が速い。一般に,物質の熱伝導率は圧力によって大きな影響は受けないが,温度伝導率は気体の場合には圧力により密度が変るのでその影響を受ける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android