温み・微温み(読み)ぬるみ

精選版 日本国語大辞典 「温み・微温み」の意味・読み・例文・類語

ぬる‐み【温み・微温み】

〘名〙 (「み」は接尾語)
① なまあたたかいこと。ぬるいこと。また、その度合。
※大斎院前御集(11C前)上「とびわたるかげをうつせばいとどしくのなかの水はぬるみますらむ」
病気などで体温が高くなっている状態。発熱している状態。
※発心集(1216頃か)六「汗ながれ、ぬる身さめて」
③ 川の流れのゆるやかな所。淀み。
源平盛衰記(14C前)三五「弱き馬をば下手に立ててヌルミに付けて渡すべし」
歌舞伎・好色伝受(1693)中「咽喉(のんど)を渇かして御座ります。あはれ微温(ヌルミ)が御座りましょば」
⑤ 江戸吉原で、湯漬けの称。
評判記寝物語(1656)一一「ゆづけいだし、ぬるみと名付、食するとみえたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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