精選版 日本国語大辞典 「渦巻」の意味・読み・例文・類語
うず‐まき うづ‥【渦巻】
〘名〙
① 渦を巻くこと。渦巻く水流。
※後撰(951‐953頃)雑三・一二三九「滝つせのうづまきごとにとめくれど猶尋ねくる世のうきめ哉〈よみ人しらず〉」
② 渦を巻いている模様や形。
③ 比喩的に、物事のめまぐるしい動き。また、わずらわしい現象。
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉四八「其の混乱した戦争の巴渦(ウズマキ)の中」
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「いまさか渦巻(ウズマキ)かのこもち」
⑤ 「うずまきこもん(渦巻小紋)」の略。
※談義本・八景聞取法問(1754)二「渦巻(ウヅマキ)をば亀蔵小紋〈略〉と名付けて」
⑥ 紋所の名。
⑦ 釣り用の毛針の一種。
うず‐ま・く うづ‥【渦巻】
〘自カ五(四)〙
① 水、煙などが渦を巻いて動く。
② 大勢の人たちがもみあう。ひしめきあう。
③ 渦のような形になる。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「髪は濃く、毛頭(けさき)渦巻(ウヅマ)く癖あり」
④ 比喩的に、感情などが激しく動く。
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