減熱消炎剤(読み)げんねつしょうえんざい(英語表記)cooling agent
coolant

改訂新版 世界大百科事典 「減熱消炎剤」の意味・わかりやすい解説

減熱消炎剤 (げんねつしょうえんざい)
cooling agent
coolant

炭鉱での使用が認められている検定爆薬などに用いられている爆薬成分。爆薬の爆発熱を低減させ,火炎を小さくする作用をもつもので,一般に食塩が広く用いられる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の減熱消炎剤の言及

【冷却材】より

…広義には冷却のために用いる材料を総称していうが,一般に冷却材といった場合,原子炉の炉心のおもな構成要素の一つで,炉心にある燃料から熱を受け取り,炉心の外にあるタービン,熱交換器など熱を利用する個所に熱を運び出す役割をもつものをいう。気体または液体の状態で使用される。おもな実例は,軽水炉での軽水,重水炉での重水,ガス冷却炉での炭酸ガス,高温ガス炉でのヘリウム,液体金属冷却高速増殖炉でのナトリウムである。…

【硝安爆薬】より

…火薬類取締法のダイナマイトとの区別を考慮して次のように定義される。〈硝酸アンモニウムを基剤とし,6%以下のニトロゲルを含有する粉状のもの,もしくはニトロゲルを含有せず,かつ10%以下の過塩素酸塩またはニトロ化合物を含む粉状のものであって,それぞれ減熱消炎剤を含む検定爆薬〉。 炭鉱の坑内には可燃性の坑内ガス(メタンガス)や炭塵(たんじん)が存在する。…

※「減熱消炎剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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