渙発(読み)カンパツ

デジタル大辞泉 「渙発」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぱつ〔クワン‐〕【×渙発】

[名](スル)《「渙」は水などが四方に散る意》詔勅を広く国の内外に発布すること。
宣戦大詔―せらるるや」〈漱石吾輩は猫である

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精選版 日本国語大辞典 「渙発」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぱつ クヮン‥【渙発】

〘名〙 (「渙」は水が勢いよく広がるさま) 勅令などを広く天下に発布すること。
一年有半(1901)〈中江兆民〉附録「茲に於て憲法を煥発して」 〔柳宗元‐代韋中丞賀元和大赦表〕
[補注]誤って「煥発」と書いた例も多い。

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普及版 字通 「渙発」の読み・字形・画数・意味

【渙発】かん(くわん)ぱつ

盛んに発する。勅令などにいう。唐・柳宗元〔中丞に代りて元和の大赦を賀する表〕大號を渙發し、を申す。農に征(税)り、市に疆價無し。

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