済世(読み)さいせい

精選版 日本国語大辞典 「済世」の意味・読み・例文・類語

さい‐せい【済世】

〘名〙 世を救うこと。世の人を救い助けること。社会救済。せいせい。
※滑稽本・風来六部集(1780)放屁論「吁(ああ)済世(サイセイ)に志(こころざす)人、或は諸芸を学ぶ人、一心に務れば、天下に鳴ん事、屁よりも亦甚し」 〔易経注‐蹇卦〕

せい‐せい【済世】

〘名〙 世を救うこと。時代の弊害をなくし、人民難儀を救うこと。さいせい。〔広益熟字典(1874)〕

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デジタル大辞泉 「済世」の意味・読み・例文・類語

さい‐せい【済世】

社会の弊害を取り除き、人民の苦難を救うこと。せいせい。「済世救民」「済世事業」
[類語]救援救助救難救急救命救済救世救国救民済民慈善助ける

せい‐せい【済世】

さいせい(済世)

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普及版 字通 「済世」の読み・字形・画数・意味

【済世】さいせい・せいせい

世をすくう。晋・陸機〔魏の武帝を弔ふ文〕夫(そ)れ迴天倒日の力を以てして、形骸を振(すく)ふこと能はず。濟世夷(難を夷(たい)らぐ)の智にして、困を魏闕(ぎけつ)(宮城の門)の下(もと)に受く。

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