済し崩し(読み)ナシクズシ

デジタル大辞泉 「済し崩し」の意味・読み・例文・類語

なし‐くずし〔‐くづし〕【済し崩し】

物事を少しずつかたづけていくこと。「済し崩しに努力する」
物事を少しずつ変化させ、うやむやにしてしまうこと。「企画済し崩しに変更される」「新体制済し崩し的に移行した」
借金を少しずつ返すこと。
高利にして廿年符の、あたまから―の貸しやうに」〈浮・親仁形気・四〉
[補説]文化庁が発表した平成29年度「国語に関する世論調査」では、「借金をなし崩しにする」を、「少しずつ返していくこと」で使う人が19.5パーセント、「なかったことにすること」で使う人が65.6パーセントという結果が出ている。
[類語]じわじわじわりじんわりじりじりずるずる小刻み小出し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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