清華(読み)せいが

精選版 日本国語大辞典 「清華」の意味・読み・例文・類語

せい‐が ‥グヮ【清華】

〘名〙
文章などの清くはなやかなこと。また、それを書く才能のある人。
※本朝文粋(1060頃)九・宇治別業即事詩序〈大江以言〉「以儒林枯株之身詞菀清華之召
② 貴い家柄。また、家柄の貴さの度合。
懐風藻(751)石上乙麻呂伝「石上中納言者、左大臣第三子也。地望清華、人才穎秀」
③ 「せいがけ(清華家)」の略。
平治(1220頃か)上「信頼が大将をのぞみ申はいかに。必しも重代清花の家にはあらざれども、時によってなさるる事もありけるとぞつたへきこしめす」

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デジタル大辞泉 「清華」の意味・読み・例文・類語

せい‐が〔‐グワ〕【清華】

清華家」の略。

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普及版 字通 「清華」の読み・字形・画数・意味

【清華】せいか(くわ)

高尚で優美なこと。また、華族。〔南史、到伝〕車駕丹陽郡に幸し、宴飮す。を恃(たの)み、酒後同列を狎す。~王晏に貴く、從容す。問ひて曰く、王散騎復(ま)た何の故に爾(しか)ると。晏、先に國常侍爲(た)り。員外散騎に轉ず。此の二の爲さざる、故に此れを以て之れをる。

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世界大百科事典(旧版)内の清華の言及

【華族】より

…華族はもともと清華(せいが)(清華家)の別称だったが,1869年(明治2)の版籍奉還により,従来の公家と諸侯を合わせて華族と称し,士族の上位におかれて,天皇より四民の範となるよう諭された。71年の廃藩置県で華族は政治的特権を失った。…

【徳大寺家】より

…たとえば公成の女茂子は後三条天皇の女御となって白河天皇を生み,実季の女茨(苡)子が堀河天皇の妃となって鳥羽天皇を生み,公実の女璋子は鳥羽天皇の皇后になって,崇徳・後白河両天皇を生んでいる。特に院政を行った白河・鳥羽・後白河3上皇がすべてこの流からでているので,院政期に勢力があり,公実の3子,すなわち実行が三条家を,通季が西園寺家を,実能が徳大寺家を起こし,いずれも摂関家につぐ清華という家格となった。初代実能は璋子と同腹で,鳥羽院の信任が厚く,女育子も二条天皇の皇后になっている。…

※「清華」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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