清福(読み)せいふく

精選版 日本国語大辞典 「清福」の意味・読み・例文・類語

せい‐ふく【清福】

〘名〙
① 清らかな幸福。物欲にわずらわされない幸福。
鑑草(1647)五「程母は孝慈順仁そなはるによって、造化し給ふ清福(セイフク)なれば」
※続々金色夜叉(1899‐1902)〈尾崎紅葉〉二「林泉の奢を窮め、又有るまじき清福自在の別境なり」 〔耶律楚材‐冬夜弾琴遺猶子蘭詩〕
手紙文で、相手の幸福を祝っていう語。ご幸福。
※江戸大節用海内蔵(1704‐1863)坤「倍御清福一段大慶仕候」

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デジタル大辞泉 「清福」の意味・読み・例文・類語

せい‐ふく【清福】

清らかな幸福。精神的な幸福。
「僕のおとう様がうらやましがって、あれが―というものじゃと言うておられた」〈鴎外ヰタ‐セクスアリス
手紙文で、相手の幸福を祝っていう語。「御清福をお祈り申し上げます」
[類語]幸福幸せさいわさち果報冥利みょうり多幸多祥たしょう万福ばんぷく至福浄福福福大福ハッピー

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「清福」の解説

せいふく【清福】

福島日本酒。酒名は、児童文学者・巌谷小波から贈られた句「清らかに梅も笑うや福の門」に由来蔵元の「鷺酒造店」は明治21年(1888)創業。所在地はいわき市植田町中央。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

普及版 字通 「清福」の読み・字形・画数・意味

【清福】せいふく

御恵み。

字通「清」の項目を見る

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