しょう‐じょう シャウジャウ【清浄】
〘名〙 (形動)
① 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。せいじょう。
※続日本紀‐神亀二年(725)七月戊戌「必憑二幽冥一、敬レ神尊レ仏、清浄為レ先」
※
太平記(14C後)三二「清浄
(シャウジャウ)ならん人をして、
我身の
金精(さび)を拭ふべし」
※観智院本三宝絵(984)下「もしこの身に五逆四重をかして
比丘の法をうしなへらむかへりて清浄なることえて」
せい‐じょう ‥ジャウ【清浄】
〘名〙
① (形動) 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。しょうじょう。
※
集義和書(1676頃)
一四「
英才は、必ず恭敬篤実の所不
レ足也。しかれども、心の無欲清浄なる事はかはりなし」 〔書言字考節用集(1717)〕
※
浮雲(1887‐89)〈
二葉亭四迷〉一「アア貴嬢は清浄
(セイジャウ)なものだ潔白なものだ」
② 数詞の
一つ。極めて小さい数の
単位で、10
-21 にあたる。
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デジタル大辞泉
「清浄」の意味・読み・例文・類語
しょう‐じょう〔シヤウジヤウ〕【清浄】
[名・形動]
1 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。せいじょう。「清浄な(の)心」
2 仏語。煩悩・私欲・罪悪などがなく、心の清らかなこと。「六根清浄」
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普及版 字通
「清浄」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の清浄の言及
【忌∥斎】より
…現代では禁忌ないし[タブー]に比定されるが,古典的には異常な神聖に対する消極的な忌避の態度や習俗ばかりでなく,積極的な交渉や謹慎のそれをも含む。原始古代の神聖観念には,崇高,清浄,偉大,強力など畏敬すべき神聖のほかに危険,邪悪,汚穢(おわい)など忌避すべき不浄な神聖も含まれており,基本的には異常な神秘として日常から隔離され俗的扱いを禁止される意味をもつ。その意味から日本語でいう〈清浄〉も〈不浄〉も単なる衛生観念ではなく,共に事象の神聖なあり方をさし,それへの対処には宗教的に特別の配慮を要する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」