清水[町](読み)しみず

百科事典マイペディア 「清水[町]」の意味・わかりやすい解説

清水[町]【しみず】

和歌山県中部有田(ありだ)郡の旧町。有田川上流域の山地を占め,ほとんどが山林で,林業が主産業。二川ダム,生石(おいし)高原があり,東部高野竜神国定公園に属する。2006年1月,有田郡吉備町,金屋町と合併し町制,有田郡有田川町となる。195.96km2。5060人(2003)。

清水[町]【しみず】

福井県中部,丹生(にゅう)郡の旧町。福井市に接し,九頭竜(くずりゅう)川の支流日野川の左岸を占める農業地域で,米作のほか,麦,大豆なども産する。福井市のベッドタウン。2006年2月足羽郡美山町,丹生郡越廼村と福井市へ編入。42.49km2。1万634人(2003)。

清水[町]【しみず】

静岡県東部,駿東(すんとう)郡の町。沼津市と三島市にはさまれ,国道1号線が通じる。自動車部品,機械部品などの製造業が盛ん。米,イチゴ,花卉(かき)も産する。富士山伏流水による泉が多く,工業用水,上水道に利用。8.81km2。3万2302人(2010)。

清水[町]【しみず】

北海道上川郡の町。西は日高山脈,中部と東部は十勝平野の一部をなし,根室本線,道東自動車道が通じる。酪農が盛んで乳牛が多く,乳製品や果糖などの食品工業が行われる。小麦テンサイ,ジャガイモを産する。402.25km2。9961人(2010)。

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世界大百科事典 第2版 「清水[町]」の意味・わかりやすい解説

しみず【清水[町]】

北海道中南部,十勝支庁上川郡の町。人口1万1325(1995)。根室本線が通じる。地名はアイヌ語地名ペケルペツ(清い川)を意訳したものという。最初の入植は1898年の十勝開墾合資会社熊牛農場への26戸で,1907年の鉄道開通後の伸長が著しく,市街地も形成され,20年の日本甜菜製糖清水工場の設立は町の発展の上で画期となった。65年日勝道路(国道274号線)が開通して日高地方と結ばれた。十勝川本支流の段丘上に展開する農業は,2万頭以上の乳牛(1990)を飼育する酪農と豆類,テンサイを主とする畑作農業で,養鶏も重要である。

しみず【清水[町]】

福井県中部,丹生(にゆう)郡の町。人口9659(1995)。福井市の南西に隣接し,西部は丹生山地北東部の山地が占め,東部は日野川沿いに低地が開ける。日野川,志津川の肥沃なはんらん平野は古くからの米作地帯で,農業が盛んであるが,近年は宅地造成が進み,福井市のベッドタウンとなっている。西部山麓ではブドウ,クリなどの栽培が行われる。菅笠の特産があり,繊維,木材の工場も立地する。大森の賀茂神社に4年目ごとに奉納される睦月神事は重要無形民俗文化財に指定されている。

しみず【清水[町]】

静岡県東部,駿東郡の町。1963年町制。人口2万9518(1995)。狩野川下流域に位置し,面積8.84km2の狭い町で北部を国道1号線が走る。富士溶岩流の南端にあって大量の伏流水が湧出し,柿田川となって中央部を貫流する狩野川に注いでいるが,湧水量は1日約100万tで,町内のみならず両隣の三島市や沼津市などの飲料水,工業用水,農業用水などに利用されている。主産業の工業は毛織物,編物など繊維関連産業や製紙業を中心としてきたが,現在は機械,自動車部品などの工場が多数進出し,出荷額を伸ばしている。

しみず【清水[町]】

和歌山県中部,有田郡の町。人口5511(1995)。有田川上流域に位置する。町域には紀伊山地に属する長峰・白馬両山脈が広く分布し,東は県下最高峰の護摩壇(ごまだん)山(1370m)を境に奈良県と接する。町域の大部分が山林で,林業を基幹産業とする。古くからシュロ,サンショウの特産物があり,和紙製造も行われた。北西端は生石(おいし)高原県立自然公園,東端は高野竜神国定公園に属する景勝地で,観光開発も進められている。

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