清水[市](読み)しみず

百科事典マイペディア 「清水[市]」の意味・わかりやすい解説

清水[市]【しみず】

静岡県中部の旧市。1924年市制。駿河湾西岸にあり,市域興津川上流の山梨県境に及んでいる。興津とともに東海道宿場町として栄えた江尻と,古い港町の清水が中心市街をなす。東海道本線,東名高速道路などが通じる。港は砂嘴(さし)の三保半島防波堤とする天然の良港で,遠洋漁業基地である。1899年開港場となり,1952年には特定重要港湾に指定され,コンテナー専用埠頭が出来るなど,施設が近代化した。全国屈指の貿易港で,自動車,オートバイ,楽器などが輸出,魚介,木材などが輸入される。また駿河湾臨海工業地域の一中心で,電気機器,一般機器,食品,造船などの工業が盛ん。北部は茶,ミカン,南部は温室キュウリを栽培し,久能(くのう)山麓一帯ではイチゴを特産。三保松原日本平の景勝地,薩【た】(さった)峠,竜華寺,梅蔭寺などがある。2003年4月,静岡市と合併。227.65km2。23万6822人(2000)。
→関連項目御前崎[町]

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