清書(読み)せいしょ

精選版 日本国語大辞典 「清書」の意味・読み・例文・類語

せい‐しょ【清書】

〘名〙 (古くは「せいじょ」とも)
一度書いたものを新たに丁寧に書き直すこと。また、そのもの。浄書きよがき。
貞信公記‐天慶二年(939)八月二七日「議了召右大将、令清書
古今著聞集(1254)四「草をば自ら書きて、小野道風に清書せさせけり」
※文明本節用集(室町中)「清書(セイジョ)
② 特に習字で、先生に提出し批判を請うなどのために、きちんと書くこと。また、その書いたもの。
※蛻巖先生答問書(1751‐64か)中「唐流能書手本を脇に置、ひたすら似せ習うて、さて清書を致し」

きよ‐がき【清書】

〘名〙
① 下書きした原稿などを、きれいに書き改めること。浄書。せいしょ
※新古今(1205)雑下・一七二八・詞書「まだきよがきもせぬ本をつかはして侍りけるを」
② 習字の手本。
日葡辞書(1603‐04)「Qiyogaqi(キヨガキ)

きよめ‐がき【清書】

〘名〙 きよがき。浄書。せいしょ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「清書」の意味・読み・例文・類語

せい‐しょ【清書】

[名](スル)《古くは「せいじょ」とも》
原稿などを、きれいに書き直すこと。また、そのもの。浄書。きよめがき。きよがき。「レポート清書する」
習字で、先生の指導を受けるためにきちんと書くこと。また、その書いたもの。

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