デジタル大辞泉
「添物」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
そえ‐もの そへ‥【添物】
〘名〙
① 添える物。僧への
布施、客への
引出物などにつけ加える物、また、
副食や
酒肴などをいう。そいもの。
※宇津保(970‐999頃)国譲上「このちかずみといふ人の、童より怪しく好きて見えしかば、そへ物になりぬべしとて」
※古活字本毛詩抄(17C前)四「本の
籩豆の器には牛羊豚などの様な者をもりてそのそへ物にする程に云ぞ」
※天理本日本書紀抄(1527)上「
和語に当初
(いそのかみ)と云、いは添もの也。古と云も、いは添もの也」
※
仙伝抄(1445)「
しんにてもそへものても、その
かげの草はさのみなびかすべからず」
④ 商品などにつける景品。景物。おまけ。
そい‐もの・す そひ‥【添物】
〘自サ変〙 (「ものす」は、ある
動作をする、
物事を行なう、の意) 寄り添っている。長く付き従う。
※
源氏(1001‐14頃)
真木柱「いまは、しか、今めかしき人をわたしてもてかしづかん片隅に、人わろくてそひ物し給はむも、
人聞き、やさしかるべし」
そい‐もの そひ‥【添物】
※
浮世草子・好色貝合(1687)上「酒はそひ物おんでもない事」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報