添書(読み)テンショ

デジタル大辞泉 「添書」の意味・読み・例文・類語

てん‐しょ【添書】

[名](スル)
使いの者に持たせたり、贈り物に添えたりする手紙。添え状。「添書を持たせる」
紹介状
書類などに気づいたことなどを書き添えること。添え書き。「予算書に添書する」

そえ‐がき〔そへ‐〕【添(え)書(き)】

[名](スル)
書画器物などに、その由来などを書き添えること。また、その文言。添え筆。
手紙などの終わりに、さらに書き添えること。また、その文章。追って書き。添え筆。「署名のあとに添え書きする」

そえ‐しょ〔そへ‐〕【添(え)書】

添え状」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「添書」の意味・読み・例文・類語

そえ‐がき そへ‥【添書】

〘名〙
文書や書画などに添えてその由来などを書きしるすこと。また、その文。
※浄瑠璃・当流小栗判官(1714頃)五「されば車のそへがきに上下五日の大だんな、ひたち小はぎと有しゆへ」
② 手紙や文書の末尾にさらにつけ加えて書くこと。また、その文。追って書き。
俳諧去来抄(1702‐04)先師評「初は面影のおぼろにゆかし玉祭と云句也。是時添書に『祭時は神いますの如しとやらん、玉棚の奥なつかしく覚侍る』由を申」
※断橋(1911)〈岩野泡鳴〉五「以上の文句を書き入れた封書に、添へ書きとして『〈略〉』と加へ」
使者贈物などに添えて送る書状。また、本人に持たせてやる紹介状。そえじょう。そえぶみ。てんしょ。
太政官布告‐明治三年(1870)二月二九日「但本文御達し相達せず以前出京致し候向は夫々地方官へ添書致し差戻す可き事」

てん‐しょ【添書】

〘名〙
① 使者または贈り物などに添えて書きおくる書状。また、紹介状。そえしょ。そえじょう。〔和英語林集成初版)(1867)〕
② 書類などに、気付いたことや注意などを書き添えること。そえがき。

そえ‐しょ そへ‥【添書】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android